「外壁の色あせが気になってきたな…」「給湯器もだいぶ古いし、そろそろ交換かな?」
このようなお悩みを同時に抱えている方、実は多くいらっしゃいます。
特に築10年以上の戸建て住宅では、「外壁塗装」と「給湯器交換」のタイミングが重なるケースが非常に多いのです。
今回の記事では、外壁塗装業者としての現場経験を活かし、給湯器交換と塗装工事を「一緒に行うメリット」や「最適な時期」、「注意点」などを詳しく解説します。
給湯器を使用しない今の季節だからこそ皆さんにぜひ見てもらいたい記事です。
住宅の資産価値を守り、無駄なく快適な暮らしを維持するためのリフォーム情報として、ぜひご参考にしてください。
外壁塗装と給湯器交換を同時に行う5つのメリット
外壁塗装と給湯器の交換を同時に行うメリットとして5つ挙げられます。
一つずつ見ていきます。
足場を共用して10万円以上の節約に!

外壁塗装には足場が必須で、設置費用は一般的に15〜20万円。
一方、給湯器が高所に設置されている場合や配管・煙突(排気ダクト)工事が必要なケースでは、給湯器交換でも足場を組むことがあります。
これらを別々のタイミングで行えば、足場代が二重にかかってしまう可能性も…。
外壁塗装と給湯器交換を同時に行えば、足場代を1回で済ませられるため、大きなコストダウンが見込めます。
多くのお客様が「せっかく足場を立てるなら、まとめてやっておこう」と決断されています。
塗装の仕上がりがきれいになる

給湯器は外壁に直接取り付けられているため、設置されたままではその裏側をしっかり塗ることができません。
給湯器裏を塗装しようと思うと、一度給湯器を外して行う必要があります。
給湯器と外壁の間がかなり狭いため、そのままで塗装しようと思ってもローラーや刷毛をうまくいれることができません。
その結果:
塗り残しが出る
後から交換した際に前の給湯器跡が浮き出る
背面だけ汚れやすく、劣化が早い
といった問題が起こりやすくなります。
給湯器跡というのは塗装後に給湯器を交換した際に、新品の給湯器がつけられた部分とそれら以外の部分で外壁の色味や劣化度合いが大きく変わります。
美観性が統一されていないので、見た目にかなり影響が出ます。
先に給湯器を仮撤去してから外壁塗装を行えば、裏側までムラなく塗装でき、見た目も美しく、耐久性もアップします。
劣化タイミングが同じだから合理的に施工できる
外壁はよく10年に1度は塗装をしてといったようによく言われていると思いますが、給湯器はどうでしょうか。
実は給湯器も外壁などと同じく10~15年が耐用年数となっています。
主に起こってくる劣化症状は以下です。
築10年を過ぎた頃から、両方の劣化が同時に表れ始めるため、
「別々にやるよりまとめてやった方が効率的」という判断につながります。
工事の手間や日数を短縮できる

別々に工事を行うと、それぞれの日程調整や立ち合い、騒音・工事車両の出入りなど、お客様にも負担がかかります。
しかし同時に行えば、例えば以下のような流れで工事が可能です:
給湯器の仮撤去(半日)
外壁塗装(10〜14日)
給湯器の再設置(半日)
職人同士で連携をとることで、トータルの施工期間やお客様のストレスを最小限に抑えられます。
ライフラインのトラブルを未然に防げる
給湯器は、使用中にいきなり壊れてしまうと「お湯が出ない」「お風呂に入れない」といった大きな生活トラブルになります。
特に冬場の故障は、生活への影響が甚大です。
外壁塗装のタイミングで給湯器の点検・交換を提案しておくことで、こうしたライフラインのトラブルを事前に予防することが可能です。
また、セット施工の際には「住宅の健康診断」のように、外壁・屋根・設備の一括チェックができるため、将来的な修繕計画も立てやすくなります。
給湯器交換の時期と外壁塗装のベストシーズンはいつ?
ではこれらを行う工事のベストシーズンはいつなのでしょうか。
冬は避けたい!緊急依頼が増える繁忙期(11〜2月)
この時期はお湯の使用量が増え、給湯器の故障リスクも高まります。
修理や交換の問い合わせが殺到し、施工の順番待ち・在庫不足・納期遅延が起こりがちです。
計画的な施工には不向きで、「壊れてからでは遅い」ことを実感する時期でもあります。
緊急対応で突発的な需要が一気に高まってくるため、価格比較や業者検討の余裕がなく言いなりで決まってしまうことが多いです。
価格もかなり高い状態で契約してしまう方も多いです。
春・秋は計画リフォームに最適(3〜5月/9〜10月)
気候が安定しているため、塗料の乾きや施工品質が安定しやすいシーズン。
また、給湯器の在庫も比較的確保しやすく、落ち着いたスケジュールで工事ができます。
「外壁塗装+給湯器の同時工事」にはベストな季節です。
天候が安定していることから外壁塗装においてかなり需要が高まるシーズンではあります。
そのため、春・秋に塗装を検討している方は早め早めから業者選定を始めて問い合わせるようにしてください。
夏(6〜8月)は意外な穴場!閑散期で割引も期待
夏場は給湯器の使用頻度が下がり、塗装工事の需要も一時的に落ち着きます。
この時期にリフォームを計画すると、スケジュールの自由度が高く、閑散期価格での対応やキャンペーンが期待できることも。
「冬前に済ませておく」という予防的な考え方ができる方には、非常におすすめの時期です。
外壁塗装+給湯器交換の施工の流れ
以下より調査から施工までの流れについてご紹介していこうと思います。
【現地調査・点検】
塗装業者とガス業者で家の状態・設備の劣化状況を調査
【見積もり・提案】
セット工事による割引やスケジュールを調整
【給湯器の仮撤去】
塗装前に一時的に取り外し、塗装しやすい状態に
【外壁塗装工事】
給湯器裏面も含めて、全体を丁寧に仕上げ
【新しい給湯器を再設置】
配管調整・点火試験・リモコン設定を行う
【完了検査・引渡し】
費用感とセット割引の一例
工事項目 | 単体費用(税込目安) | セット工事での相乗効果 |
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外壁塗装(30坪) | 約90〜130万円 | 足場代削減・塗装効率UP |
給湯器交換(エコジョーズ) | 約20〜35万円 | 工事調整費が減少 |
足場代 | 約15〜20万円 | 1回で済むため半額相当へ |
※状況や設備の種類により変動します。現地調査・見積もりは無料対応の業者も多数。
よくある質問と不安点の解消