軒天の役割とは?メンテナンス方法についてもご紹介!
堺市の皆様、こんにちは!
堺市創業年数No.1、外壁塗装・屋根塗装専門店のココペイントです!
ブログ担当は、これまで4500件の施工をさせて頂いている藤井です。
軒天はお家の付帯部であり、メンテナンスが疎かになりやすい部分の1つです。
しかし、外部にさらされているので雨風や湿気などの環境によって塗膜が劣化しやすい箇所となっています。
外観に関わる部分でもあるため劣化を放置してしまうと雨漏りやお家の寿命に影響を与えてしまうだけでなく外観も悪くなってしまいます。
そこで今回は軒天にはどのような役割があるのか、使用されている材料はどのようなものが多いのか、どのようにして補修をしていけばよいのかについて詳しくご紹介したいと思います。
ぜひ最後までご覧ください。
Contents
そもそも軒天とは?
軒天とはお家の外壁から外側に伸びている屋根の裏側部分にある天井のことを指します。
雨樋や破風板と同じ付帯部に属する部分で、外壁や屋根とは異なった部分として塗装工事を行うときには扱われます。
外壁の外側で天井からはみ出して突き出ている部分を「軒」と言い、その裏側が軒の「天井」ということから「軒天」という名前がついたと言われています。
また軒天は別名称として、「軒天ボード」「軒裏」「軒先」「軒天井」などと呼ばれることもあります。
ここでは軒天と呼ばせていただきますね。
軒天の役割とは?
軒天には大きな役割が3つあります。
それぞれの役割についてご紹介します。
① 屋根裏の換気
軒天に有孔ボードを使用したり、軒裏換気校を設置することで屋根裏の内部結露を防ぐことが可能となります。
表面に多数の穴が空いた有孔タイプのものを使用すると屋根等に溜まった湿気を外部に排出することが可能となります。
有孔ボードには板の一部に穴があいているものと全面に穴があいているタイプの2種類があります。
一部に穴があいているものは防火有孔板と言われ、通気のみならず防火の役割も果たします。
それに対して全面に穴があいているタイプのものは全面有孔板と呼ばれています。
② 燃え広がりを防ぐ
例えば、軒天がない場合、もしも火事が発生して窓から陽が上がったときに屋根裏まで一気に広がってしまい、あっという間に屋根が燃え尽きてしまいます。
しかし軒天があることでもしも火事が発生したしても一気に屋根裏まで火が広がってしまうことを防ぐことができます。
③ 外観の美しさ
軒天がなかった場合、下からのぞくと屋根裏の野地板や垂木が丸見えになってしまいます。
火災時の燃え広がりを防ぐという機能面以外で外観の美しさも軒天は関与しています。
軒天の材質は?
軒天にはよく使用される材質が2種類あります。
それぞれの特徴をご紹介していきます。
ケイカル板
ケイカル板は非常によく使用される軒天の材料です。
材質としてはセメントやセラミックスにメーカー独自の原料を混ぜ込んで製造されることが多いです。
特徴としては非常に強い耐火性・耐水性を持っているのでもちが良く、軒天だけでなくキッチンや洗面所、暖炉など様々な場所で使用されています。
法律上では燃えない材質と認定されているほどです。
現在ではノンアスベストの原料を使用していますが、昔のものはアスベストが使用されているものが多くありました。
アスベストは繊維が極めて細かいため切断機などの施設での使用や飛散しやすい吹付けアスベストなどの除去等において措置を行わないとアスベストが飛散して人が吸入してしまうおそれがあります。
以前はビルなどの建築工事で保温断熱の目的でアスベストを吹き付けるような作業が行われていましたが昭和50年には原則禁止となりました。
アスベストは防音材や断熱材、保温材として使用されていましたが、現在では原則製造などが禁止となっています。
アスベストは飛散して吸い込むことが問題となります。
アスベストの繊維は肺線維症や悪性中皮腫の原因になると言われていて、肺がんの原因になる可能性が示唆されています。
合板
合板は古くから家屋の軒天によく使用されていたものです。
化粧板と呼ばれる木目のシートを被せることで風合いを醸し出すというような工夫も行っていました。
うすい木の板を重ね合わせている非常に軽い材質ですが、耐久性は高くありません。
昔は軒天に耐久性や耐水性を今ほど求めていなかったので軒天に使用されることが多かったと言われています。
今では工事コストを抑えたりする際や家屋にこだわりのある方が使用する傾向にあります。
経年れかによって合板の接着力がなくなり、剥がれてしまった軒天は見た目が非常に悪くなってしまいます。
経年劣化について
先程も少し出てきましたが、ここでは軒天の経年劣化についてお話したいと思います。
軒天は色褪せや汚れが非常に目立ちやすい部分で、家屋の外側部分の裏ということもあり剥がれなどの不調が生じやすい傾向にあります。
軒天の経年劣化をそのまま放置して塗膜の劣化が更に進行してしまうと素材を守ることができなくなってしまい、最悪の場合軒天の素材全ての張替えが必要となってしまう可能性も出てきます。
軒天の経年劣化に対するメンテナンスには塗装で対応できるものとそうでないものの2種類があります。
次の章ではそれぞれについて詳しくご紹介していきたいと思います。
塗装で対処可能な劣化症状
劣化の初期段階では塗装工事を行うことで防水機能を取り戻し、軒天全体に傷みが広がることを防止することができます。
そこでここでは塗装で対処可能な劣化症状をいくつかご紹介させていただきます。
色褪せ
軒天は直接日光が当たることはありませんが、照り返しなどの影響によって色褪せは発生してしまいます。
この段階で塗装工事が必要かといわれるとそうでもないのですが、劣化の初期段階として捉え、劣化の進行を食い止めたいという方、お家の美観が気になるという方は塗装工事を実施することをお勧めします。
チョーキング
軒天も外壁と同様に古くなった塗膜のチョーキングが発生することがあります。
このチョーキングが発生は塗り替えのタイミングを示します。
軒天を直接触ることは少し難しいかもしれませんが、安全第一で確認して見るようにしましょう。
チョーキングは塗膜の劣化によって起こりますので、お家を保護する機能は低下していると言えます。
塗膜の剥がれ
塗膜の剥がれを発見した場合には早急に塗装工事を行うことをおすすめしています。
剥がれが生じていると雨水を吸い込んだり、腐食の原因になってしまいます。
また、軒天に化粧板を使用している場合にはシートやプリント部分の剥がれも生じていまいます。
カビやコケの繁殖
軒天にカビやコケが繁殖してしまっている場合、塗膜の防水性の低下が原因となっていることが考えられます。
特に北側では日が当たりにくくなり、かつ水はけが悪くなると湿気がこもってしまうのでカビやコケ、藻が発生する原因となってしまいます。
塗装で対処できない劣化症状
先程は塗装で対処可能な劣化症状についてご紹介させていただきましたが、劣化が進行してしまうと塗装で対処するのが困難となってしまいます。
ここでは塗装で対処できない劣化症状についてご紹介したいと思います。
シミ
軒天にもしもシミが発生していたらすぐに専門家にみてもらうようにしましょう。
シミができているということは家屋に何らかの問題が生じている可能性が非常に高く、お家の内部にまで水が侵入していることが大いに有り得るからです。
まずはシミの原因を探すところからです。
専門家に点検を依頼するようにしましょう。
破損
軒天が破損している場合には腐食の進行が考えられます。
腐食が進行しているということは防水機能が大きく低下していて、多くの場合屋根の奥まで傷みが進行している可能性もあります。
場合によっては手で触れただけで軒天が崩れてしまうこともあり、その場合は様々な危険を及ぼします。
そのまま放置してしまうと家屋全体の強度が低下してしまうことにもつながるので早急に点検とメンテナンスを行うようにしましょう。
軒天のメンテナンス方法
ここでは軒天を修理する際の塗装工程をご紹介いたします。
屋根や外壁と比較すると軒天は面積も狭いので工期も短く済みます。
どのような工事を行うのかここではご紹介いたします。
① 下地処理
すでに塗られている塗膜の不具合のある部分をサンドペーパーなどを使用してきれいに取り除きます。
カビやコケなどもしっかりと取り除き、土台を整えます。
この下地処理をきちんと行うかどうかでこれ以降の工程が大きく変化するので大切な工程です。
② 錆止め
軒天を固定している釘など鉄の部分がある場合にはサビてしまわないように錆止めを塗布します。
③ 下塗り
下塗り塗料をローラーや刷毛をうまく活用して軒天にまんべんなく塗布します。
次に塗る塗料の吸い込みを止めるためにも丁寧に塗布する必要があります。
④ 中塗り・上塗り
刷毛やローラーを使用して中塗りという作業を行います。
その後は上塗りを所定の乾燥時間を置いたあとに行います。
特に決まりはありませんが、外壁や屋根塗装を同じように2回塗りが基本となります。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
今回は軒天についてご紹介させていただきました。
軒天は建物の重要な役割を担っている部分の1つです。
外から見える部分でもあるので美観を保つことも大切です。
しっかりと劣化状態を確認して適切な時期に必要なメンテナンスを行うようにしましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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