防水工事で工法を混ぜるのは正解?併用パターンと失敗しない施工ポイント
堺市の皆様、こんにちは!
堺市創業年数No.1、外壁塗装・屋根塗装専門店のココペイントです!
ブログ担当は、これまで4500件の施工をさせて頂いている藤井です。
「ベランダの床はFRP、防水層はウレタン?」
「屋上はシートで、立ち上がりだけ違う工法って可能?」
このように近年、防水工事において「複数の防水工法を併用する施工」が増えています。
今回の記事では、堺市を中心に外壁塗装だけでなく多くの防水工事も行ってきた専門業者の立場から、
防水工事における“併用”とは?
各工法の組み合わせパターンとその相性
メリット・注意点
成功のための業者選びのポイント
といったプロ目線の情報を詳しくお伝えします。
ぜひ最後までご覧いただければと思います。
Contents
防水工事の「併用」とは?
防水工事における「併用」は異なる工法を“役割分担”で組み合わせる施工です。
複数の防水工法(例:ウレタン・FRP・シート・アスファルトなど)を目的や部位に応じて組み合わせて施工を行います。
併用の具体例は以下の通りです。
平面部はシート防水、複雑な立ち上がり部分にウレタン防水
既存FRP層にウレタン防水をかぶせて再生
古いアスファルト防水層を活かしつつウレタン重ね塗り
近年ではコスト最適化・施工性・耐久性向上を狙って、あえて工法を“混ぜる”設計が一般化しつつあります。
主な防水工法とその特徴まとめ
主に行われている防水の工法と特徴について以下でまとめます。
工法 | 特徴 | 向いている部位 |
---|---|---|
ウレタン防水 | 弾性があり形状に馴染みやすい。再施工しやすい | 屋上・複雑形状の部位 |
FRP防水 | 高耐久で硬質。軽量で早期硬化 | 小規模ベランダ・バルコニー |
シート防水 | 耐久性・防水性に優れ広範囲に対応 | 屋上・大面積建物 |
アスファルト防水 | 歴史が古く耐候性が高い。重量がある | ビル屋上・重構造建物 |
ウレタン防水はウレタン樹脂をローラーや刷毛で塗装します。
弾性があるものであるため、下地の形に対して柔軟に追従する塗膜タイプとなっています。
特徴として挙げられるのが、「完全な一体型防水膜」「複雑な形状にも対応可能」「軽量であることで改修工事にも最適」であるということです。
施工日数は2~5日で、耐用年数は10~15年程度です。
FRPはガラス繊維に対してポリエステル樹脂を混ぜて硬化していることで防水層を形成します。
そのため高耐久です。
10~12年ほどの耐用年数を持ち、硬化も早いので住宅の防水工事によく使用されています。
シート防水は工場で製造された防水シートを貼り付け防水層を形成します。
機械的に作られたものなので、安定した防水膜ができます。
シート防水にも塩ビシートとゴムシートがありますが、塩ビシートのほうが紫外線や熱にも強いです。
最後のアスファルト防水は古くからある伝統的な工法です。
防水層が厚くて高性能です。
耐用年数が20~30年とほかの工法と比較してかなり高いです。
そのため、大きなビルや重構造のビル・マンションで採用されることが多いです。
防水工事の併用が活きるパターンとは?
① 複雑な形状の建物に対応
→ シート防水では難しい立ち上がりや排水口周辺に、ウレタンやFRPで補完。
② 劣化防水層の再利用(カバー工法)
→ 既存のFRPやアスファルト層を撤去せずウレタン重ね塗りで延命。
FRPの防水層を再度形成するためには、既存の層を撤去する必要があります。
ウレタンであればカバー工法のように防水層を利用できるため、費用が膨らまずに済みます。
③ 部位ごとに素材の適正を最大化
→ 広い面はコスパの良いシート、防水が厳しいポイントにはウレタン。
④ 機能別に役割を分ける
→ 例えば、通気性が必要な床下には通気緩衝シート+ウレタン、直接雨の当たる箇所にはFRPなど機能別に役割を分けることができます。
よくある併用パターンと施工の注意点
以下からよくある防水工事の併用パターンと施工の注意点についてご紹介していこうと思います。
■ ウレタン防水 × 通気緩衝シート
目的:湿気を逃がし、下地への負荷を軽減する
注意点:通気層の確保と脱気筒の設置が必須
湿気を逃して、下地への負荷を軽減することができるのがウレタン×通気緩衝シートの組み合わせです。
脱気筒の位置や数が足りていないと湿気が抜き切らず膨れてしまいます。
また硬化が完全に仕切っていない状態で通気を妨げてしまうと蒸気爆発のような膨れが出てくるおそれがあるので要注意です。
■ シート防水 × ウレタン防水(立ち上がり部)
目的:平面部は耐久性重視、細部は施工性重視
注意点:異素材の密着処理(プライマー処理)が必須
平面はコスト効率が高いシート防水にして細部はウレタンなどを使用して隙間をなくす方法です。
シートであると、細部に対応することができません。
そのため、大きい場所はシートで対応して、ほかの細かい部分をウレタンなどの液体での防水を行うというわけです。
素材が全く異なるので密着不良を起こしてしまう可能性があります。
プライマー処理には十分気を付けてください。
処理を怠ってしまうと雨水が侵入してしまう恐れがあります。
■ FRP防水 × ウレタン防水
目的:既存FRP層の延命と再防水
注意点:アセトン拭きや研磨などの下地調整を徹底しないと剥がれリスクあり
前章でも少しお話ししましたが、既存のFRPを撤去せずにそのまま重ねることができるのがこの組み合わせです。
部分的な補修にも向いています。
既存のものの上から防水を行う場合には密着がかなりしづらいため、入念に下地調整を行うことが必要です。
徹底しないと剥離のリスクがあるのでご注意ください。
■ アスファルト防水 × ウレタン(改修用途)
目的:アスファルト層の再活用と工期短縮
注意点:アスファルト表面の油分除去や平滑化処理が重要
既存のアスファルト防水が下地として機能する場合によく採用される工法です。
大規模な改修を行う際にもよく使用されます。
油分が残っているとウレタンが密着しないので脱脂処理を必ず行いましょう。
防水併用工法のメリットとデメリット
防水工法を併用して行うことのメリットとデメリットを紹介していこうと思います。
メリット
コストの最適化:全面撤去より費用を抑えられる
施工対応力:建物の形状・用途に応じた柔軟な対応が可能
性能のバランス:それぞれの素材の「得意分野」を活かせる
デメリット
下地処理の難易度が高い:密着不良・層間剥離のリスク
設計・管理が複雑:材料ごとに異なる性質を理解する必要あり
保証対応があいまいになりがち:業者によっては責任範囲が曖昧である
よくある失敗あるある
併用工法を行ったことでよく発生する失敗あるあるについてご紹介します。
①防水層の剥がれがすぐに起こった
防水層がすぐに剝がれてしまったということ、よくあります。
この原因は主に密着するための処理が不足していたことにあります。
対策としては下地の研磨をしっかりと行うこと、専用のプライマーを使用するなどの工夫を行ってください。
②膨れの発生
膨れが発生しているということは通気関係に問題があります。
湿気を逃す仕組みが不十分であるということです。
脱気筒や下地の含水率に十分気を付けるようにしてください。
③雨漏り
防水工事なのに雨漏り!?と思われた方も多いかと思います。
併用していると、それぞれの接合部があります。
接合部が動くこともあるわけですが、これらの動きや劣化を見落としているとその部分が劣化していって雨漏りを起こします。
動きに対応してくれるような伸縮性のある素材を使用したり、補強用のテープを使用するなどしてみましょう。
④保証対象外であるとのちに言われる
工法ごとで保証の内容が異なることがあります。
保証範囲が明確でないと、アフターメンテナンスの際に困ることも多いです。
そのため、契約する際に保証の範囲と対象素材を明記してもらう、もしくは明示してもらうようにしてください。
併用工法の成功には“業者選び”がカギ
防水併用は高い技術と知識が求められます。以下のポイントをチェックしましょう:
チェック項目 | 確認ポイント |
---|---|
施工実績 | 異工法併用の事例があるか |
下地調査力 | 赤外線診断・含水チェックの実施有無 |
保証対応 | 材料ごとに保証を分けず、一括で管理できるか |
使用材料の説明 | 工法の選定理由を明確に説明してくれるか |
まとめ:防水併用は「最も合理的な防水リフォーム」
「FRP」「ウレタン」「シート」「アスファルト」……
これらすべての工法には長所と短所があります。だからこそ、それぞれを必要な部分に最適に使い分けることが、防水リフォーム成功の鍵です。
とくに堺市のように雨が多く湿度も高い地域では、1種類の防水だけではカバーしきれないことも多々あります。
耐久性・コスト・性能をバランス良く両立させるために、ぜひ「防水併用工法」という選択肢を知っておいてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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