ラバーロック工法について
堺市の皆様、こんにちは！
堺市創業年数No.1、外壁塗装・屋根塗装専門店のココペイントです！
ブログ担当は、これまで4500件の施工をさせて頂いている藤井です。
屋根の修理の工法の中で「ラバーロック工法」というものがあることを皆さんはご存知でしょうか。
これは瓦屋根の補修を行う際に使用されるものとなっています。
今回はこのラバーロック工法についてご紹介していこうと思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
ラバーロックについて
ラバーロックは瓦同士をコーキングによって固定する工法です。
目的としては瓦同士の結束力が高まることによって瓦のズレや落下を抑制します。
主に行われることが多い地域としては、台風の被害を受けやすい地域・海沿いの地域などです。
葺き替えや葺き直しをしようと思うと金額がどうしても高額となってしまうために、一時的な処理として行うことがあります。
ラバーロック工法はおすすめしない！？
ラバーロック工法と調べたときにもしかすると「悪徳業者による工法」などとあまり良い印象にないかもしれません。
これはいい加減な施工をしているからにあります。
ラバーロック工法自体を否定する業者もいるほどです。
おすすめしない理由としては以下が挙げられます。
・瓦のメリットがなくなる
・逆に被害が拡大
・通気換気面
・悪徳業者の多さ
1つずつ掘り下げて見ていこうと思います。
瓦のメリットがなくなる
瓦のメリットと言うと、何を思い浮かべますか？
瓦の良さは「補修の際に取り外すことが簡単である」ということです。
取り外しがかなり簡単なので下地状態の確認がしやすいのです。
メンテナンスのしやすさというところが最大のメリットであると考えます。
しかし、ラバーロック工法をとるとどうなるでしょう。
瓦同士が接着してしまうことによって下地の確認も容易に行えなくなります。
被害が拡大する可能性あり
固定することでズレや落下が防止されると紹介しましたが、それが逆に被害を拡大させてしまう原因になります。
大規模な地震や台風が起こった際に、まとまった範囲で落下したりズレたりということが発生してきてしまうため危険です。
雨に関しても雨漏りを防ごうとして行ったものも助長してしまう可能性があります。
瓦自体は立体的なものであるので、完全に隙間を対策することは不可能です。
瓦同士の重なりによって本来は雨を防いでいる構造となっています。
通気・換気面
続いて通気面と換気面について。
ラバーロックによって隙間を塞いでしまうと、瓦下の湿気を排湿することができなくなります。
瓦と瓦の隙間から換気が出来ている瓦をわざわざ潰してしまうこととなります。
換気ができなくなってしまうことによって、瓦の下にある桟木・野路板の腐食してしまうリスクが高まります。
悪徳業者が多いこと
ラバーロック工法を積極的に勧めている業者いうのはその殆どは瓦屋ではありません。
コーキングだけを使用しての補修であることから、あまり知識がない状態でも施工が出来てしまい悪徳業者が多いです。
特にですが、四方向をコーキングで埋めてしまって隙間をなくしてしまうという最悪のパターンもあります。
また先程も少しお話したようにラバーロック工法はあくまで一時的な処理です。
効果的に耐風や耐震改修をしようとなると、部分補修・葺き直し・葺き替えの提案を瓦屋であれば行うと思います。
予算の関係であまり出せないという場合には、予算に合わせてこのラバーロック工法を取ります。
そのため、仮にラバーロック工法をとるとしてもあまり費用は跳ね上がらないはずです。
であるのにも関わらず、瓦を葺き直すのと差額がない位高額となっていた場合には、悪質な業者の場合が多いため気を付けてください。
ラバーロックをとらずにでも対策は可能
日本瓦というとかなり重いイメージが有るかと思います。
最近では日本瓦でも軽量な防災瓦が出ています。
瓦屋根の雰囲気を損なうことなく地震や強風に対して強い屋根を作ることができます。
防災瓦は屋根材同士をつなぎ合わせる構造や1枚、1枚をビスで止めることができることができるために、かなり強い固定をすることが可能です。
ラバーロック工法をとるときの注意点
もしラバーロック工法での瓦補修をするとなったときに注意してもらいたいことがあります。
平瓦：四方向全てを囲んで埋めないこと
平瓦の場合、横同士のみを埋めるようにして下さい。
瓦が重なっている上下を埋めてしまうと湿気が更に溜まりやすくなって状態が悪化し雨漏りの原因となります。
棟瓦
棟瓦は3枚あると思いますが、3枚が重なるT字部分に対してコーキングを行うことによって突風や強風を受けて、ズレが起こりにくいようにします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はラバーロック工法についてご紹介しました。
瓦補修のために使われる工法ですが、あくまで一時的なものです。
費用もあまり高くないはずですが、葺き替えなどと同じような金額になっている場合には悪徳業者の場合が多いため気をつけるようにして下さい。
施工会社もたくさんあると思いますが、瓦屋根を専門とした業者に依頼することが1番信頼性が高いかと思います。
その中でも相見積もりをすることでそれぞれに最適な業者を選択することができると思います。
適切な工事をして快適に過ごすようにしましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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